千葉が、横浜FMから期限移籍付き中のMF熊谷アンドリュー(24)を完全移籍で獲得することが29日、分かった。関係者によると、熊谷は今季で横浜FMとの契約が切れるため、今夏から交渉を開始し、このほど合意に達したという。
また、今季途中に名古屋から期限付き移籍してきたMF矢田旭(26)、同じく福岡から加わったMF為田大貴(24)の2選手とも完全移籍での獲得に向けて交渉中とみられる。夏以降、主力として活躍した“レンタル組トリオ”が来季も千葉に残ることになれば、悲願のJ1昇格に向け、大きな補強となりそうだ。
熊谷は今季リーグ戦31試合に出場し、主にアンカーとしてプレー。序盤は安定感を欠いたが、高いボール奪取能力と展開力を武器に徐々にフィットし、主力の座をつかんだ。9月に自らの不祥事でクラブから4試合の出場停止処分を受けたが、復帰後もフアン・エスナイデル監督の信頼は揺るがず、終盤の7連勝中はダブルボランチの一角として出場するなどJ1昇格プレーオフ進出に大きく貢献した。
矢田は7月の加入後すぐに主力に定着。契約上の関係で出場できなかった第41節・名古屋戦と26日のJ1昇格プレーオフ準決勝・名古屋戦を除く17試合に出場し、2得点2アシストをマークした。左足からの正確なパスで攻撃にアクセントを加えたほか、ボールロストが少なく、不安定な戦いを強いられていたチームに安定感をもたらした。
為田はシーズンを追うごとにコンディションを上げると、7連勝中は契約上の関係で出場できなかった第38節・福岡戦を除く6試合で3得点3アシストと大活躍。J1昇格プレーオフ準決勝・名古屋戦でも先制点をアシストするなど、チームに不可欠な存在となっていた。
熊谷の完全移籍はJリーグの全日程終了後に発表される見通しだ。
(千葉担当 大林洋平)
2017/11/29 17:13