新潟は17日、聖籠町のクラブハウスで、J1第32節・甲府戦に向けた最終調整を一部非公開で行った。
最下位の新潟は、残り3試合を全勝すれば、J1残留圏の15位・甲府が持つ勝ち点28に追いつくことができる。さらに甲府との得失点差19を埋めるため、大量得点することが、J1残留への足がかりとなる。呂比須ワグナー監督は「リスクを冒してでも、点を取りにいかないといけない」と勝負に出る考えだ。
直近の5試合で3得点を挙げているFW河田篤秀は「まずは1点。最初から4点、5点を狙うと焦るので、変わらずにやることが大事」と平常心で臨む。
[4-2-3-1]で1トップを務める河田は、ファーストDFとしても貢献。10月以降、前線からの連動した守備で相手を押し込み、試合の流れを握ることに成功している。今節も「前から追って、できる限りプレッシャーを掛け続けて、そこで点につなげられれば最高。ミスから失点すれば相手もガクッとくるので、うまくひっかけて得点できれば」とショートカウンターを狙いつつ、「シュートチャンスには全部詰める。こぼれ球でもなんでも決めたい」と、ゴール前へどん欲に飛び込むつもりだ。
新潟は自力でのJ1残留の可能性が消えた10月以降、2勝1分と負けなし。J2降格決定の危機を3試合連続回避し、勝ち点を積むごとに自信と一体感を高めてきた。望みをつなぐため、この大一番でホームサポーターの後押しを受け、ひたむきにゴールを目指す。
[写真:ここ5試合で3得点を挙げている河田。この一戦でも得点の期待が懸かる]
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2017/11/18 10:13