新潟は11日、聖籠町のクラブハウスでアルティスタ東御との練習試合(45分×2本)を行い、4-0で勝利した。
強風が吹く中での一戦。前半、風下に立った新潟は、コンビネーションから何度も決定機を作るが、シュートは風にあおられ苦戦。それでも主導権を渡さず、時折受けるカウンターには組織的な守備で対応して0-0で折り返す。
するとエンドを変え、追い風で迎えた54分、MF酒井宣福が先制点を挙げる。FW富山貴光からのパスを受け「運べばGKと1対1になれると思ったけど、相手が思ったより早く寄せてきた。風もあったし狙った」と、ペナルティーエリア手前から思い切り放ったミドルシュートが、見事にネットに突き刺さった。
また72分には、FKでDF矢野貴章のヘディングゴールをアシスト。右サイドから左足で蹴ったインスイングのボールが風に乗り、きれいな軌道を描いて矢野の頭に届いた。
1ゴール1アシストで2得点に絡んだ酒井宣は「最低限、やるべきことをやれた。結果を出さないと試合に絡めないし、そこに意識を向けてやってきたので、結果が出たのはうれしい。今日に関しては、風をうまく利用できた」と胸を張った。状況判断も含め、練習から良いパフォーマンスを続けている中、リーグ戦メンバー入りに向けて良いアピールとなったはずだ。メンバー入りを見据え「(来週末の第32節・)甲府戦は勝つしかない状況だが、みんなで信じて(戦い)、笑って終われるようにしたい」と前だけを向く。
4日に行われた福島ユナイテッドとの練習試合(1◯0)に続く勝利で、第31節・鳥栖戦(1◯0)から3試合連続で完封勝利中の新潟。甲府戦に向け、良い流れを持ち込みたい。
写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)
(新潟担当 野本桂子)
2017/11/12 07:00