C大阪にとってクラブ初のタイトル、ルヴァンカップ優勝は、まさにチーム一丸で勝ち取った、かけがえのないタイトルとなった。
グループステージから準決勝に至るまで、『U-21枠』も含め、試合に出場してきたC大阪U-23の選手たちにとっても、「良い刺激になっている」(大熊裕司C大阪U-23監督)ことは間違いない。試合当日の4日、決勝戦が行われている時間帯、U-23のチームと選手は、翌日のJ3第30節・鳥取戦が開催される高知県へ向かうバスの中だったという。
「ちょいちょい映像が止まったんですけど、ソウザが2点目を取った瞬間は見ることができて、優勝が決まった瞬間は、バスの中でみんなで大喜びしました。健勇くん(杉本)のインタビューも見ることができて、チームのみんなが『ここに来ていない選手のぶんまで』ということを言葉で言ってくれていたので、感動しました」
トップチームでのデビュー戦となったグループステージ第4節の広島戦を含め、ルヴァンカップ計4試合に出場したMF西本雅崇は素直に喜びを口にした。
一方で、プレーオフステージ第2戦と、準々決勝、準決勝の計5試合に出場したMF斧澤隼輝は、トップチームでプレーする喜怒哀楽を全身で感じたぶん、“再びあの舞台でプレーするために”との思いを強く心に宿す。
「試合にも出させてもらったんですけど、自分としては何もしていないので…。またU-23で頑張って、結果を出すしかない。G大阪との準決勝第2戦のような試合をまたトップチームでできるように、U-23で結果を求めていきたい」と思いを新たにした。
昨季、U-23でJ3をともに戦ったMF木本恭生がこのルヴァンカップでは大ブレイク。そういった良きお手本も身近に存在するだけに、今季の残り試合、さらには来季へ向け、C大阪U-23で切磋琢磨する若き桜の戦士たちの今後に注目だ。
写真:小田尚史
(C大阪担当 小田尚史)
2017/11/08 17:32