J2第38節の千葉ではPKを2本外し、退場処分も受けた福岡のウェリントン。その試合後にはかなりの落ち込みようだったが、今週の練習場では試合後に見せた表情とはうってかわって明るく、そして自信に満ちた表情を見せていた。
井原監督が「思ったほどメンタル的には落ち込んでいなくて、精力的にまた元気にトレーニングに取り組んでいる。残り3試合、自らの悔しさを晴らすため、またチームのために力を発揮してくれると思う」と話したが、メンタル面の回復には、チームメートの温かい接し方と、それ以上にサポーターからの励ましが効いたようだ。
「自分の想像を越える激励のメッセージをいただいた。千葉戦で、これまでのキャリアの中にはなかった経験をして下を向きそうになったときにいただいた後押しは、自分にとってすごく大きかった。この恩はピッチの上でのプレーとして返したい」(ウェリントン)
恩返しと言えば、5日の湘南戦で勝利に貢献するゴールや働きを見せることは、古巣に対する恩返しにもなる。「(千葉戦から)気持ちは切り替えた。次のゲーム(湘南戦)に向けて集中している」と気合いは十分。
そして湘南と言えば、14年の在籍時にここまでの自己最高となる20ゴールを挙げたクラブ。その20ゴールを超えることを今季の個人的な目標に挙げていたウェリントンは現在17ゴールで目標達成にはあと4ゴールが必要。すばり、自信があるかを聞いてみた。
「残り3試合で4ゴール。不可能ではない。目標として挙げた開幕前よりも、いまのほうがその達成に自信を持っている」
静かに語るその眼に炎を見たり。
(福岡担当 島田徹)
2017/11/02 19:17