27日、仙台の練習場である紫山サッカー場に、ドローンが姿を現して撮影をおこなった。
これは、一般社団法人宮城ドローン研究会の協力のもと、試験的に空中からの練習撮影を行ったもの。古矢武士強化部長兼育成部長によれば「俯瞰視点での選手間の距離などを見るうえで、大きなこと」と、この日の練習で試験的に撮影することを決めたという。普段の仙台は櫓や高台からの視点で練習を撮影しているが、今回はいくつかのサイズのドローンによって、俯瞰視点と横の視点から、紅白戦などが撮影された。
練習後に撮影された映像を確認した渡邉晋監督は「練習中にドローンする選手がいないように」とダジャレを入れつつ、ラグビーのエディー・ジョーンズ監督が空撮映像を利用していたことから興味を持っていたことを明かした。「映像を見たら、びっくりするくらい綺麗でした」と好感触を得た。諸条件を考えた上で、今後の導入に前向きな様子だ。
ヨーロッパではホッフェンハイム(ドイツ・ブンデスリーガ)やナポリ(イタリア・セリエA)がドローンによる空撮映像を活用している例があり、将来的には仙台でもさまざまなデータと組み合わせた利用方法が期待される。
なお、練習後には三田啓貴と野津田岳人が興味を示し、宮城ドローン研究会の方々と空中からの記念撮影におさまった。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2017/10/27 19:38