新潟は1日、聖籠町のアルビレッジでサテライトリーグ清水戦を行い、1-1で引き分けた。
立ち上がり4分、新潟は右サイドを突破され、清水DF伊藤研太のクロスからFW北川航也にヘディングを決められて失点。前半は清水のプレスに苦しみ攻撃の形が作れなかった。
しかし後半は「オーガナイズを取り戻して、サイドチェンジしながら攻めていこう」という呂比須ワグナー監督の指示で戦い方を改善する。
新潟に流れを大きく引き寄せたのは、61分に[4-2-3-1]のトップ下に投入されたFW田中達也。ボールを引き出す動きで攻撃を活性化し、73分に2種登録のMF本間至恩(新潟U-18)が右サイドハーフに加わると、ショートパスで清水の守備を崩す場面が増えていく。85分には本間至恩のクロスから田中がシュートを放つが、これは惜しくもGK正面を突いた。
その後もペースを握る新潟は88分、田中のパスを受けた本間至恩がドリブル突破から中央へ折り返すと、ボランチの位置から走り込んできたMF本間勲が決めて1-1とした。
田中は7月9日のJ1第18節・浦和戦で左足の違和感が再発したが、順調に回復。9月24日のアルティスタ東御との練習試合に続き、この日が実戦復帰2試合目。出場時間も20分から30分に伸ばした。
試合後は開口一番、「決めるところを決めないと」と自身のシュート場面への反省が口をついて出たが、「今日のほうが体の状態は良いし、ボールに触る回数も増えている。自分のプレースタイルでもあるし、もっとボールを引き出せるようにしていきたい」と明るい表情で語った。
今季リーグ戦で挙げた2得点はいずれも途中出場と、限られた時間で同点に追いつく価値あるものだった。J1残留へ意地を見せたい新潟にとって、最強の切り札が帰ってくる。
写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)
(新潟担当 野本桂子)
2017/10/02 20:26