16日に行われる今節の横浜FM戦で柏の選手たちは昨季までチームメートであった山中亮輔とのピッチ上での再会を楽しみしている。
今季から背番号6を受け継ぐ形となった小林祐介が「ヤマ(山中)の特徴はみんな分かっているし、ヤマもこっちの特徴を分かっていると思う。1個上の先輩でお世話にもなったので、対戦できるのも楽しみ」と話せば、最終ラインでコンビを組んだこともある中谷進之介は「ヤマ君はレイソルにいるときからすごいクロスを持っていたし、速い。斎藤さんとだいぶ良いコミュニケーションを取れている印象があるので、あの人の左足のクロスやシュートは警戒しないといけない」と口にした。
また、左SBでの先発が濃厚な山中と激しい攻防が予想されるアタッカー陣は一足先に“口撃”。「ヤマとは去年一番多く紅白戦でマッチアップした。あっちもこっちの特徴を分かっていると思うけど、分かっていても止められないようにしたい。ヤマも速いけど、自分がうまく抜けられれば勝てると思う」と伊東純也が自信を覗かせれば、クリスティアーノは「彼には『幸運を送りたい』と言いたいけど、今回は負けてもらって(笑)、次の試合でその言葉を贈りたい」と不敵な笑みを浮かべた。
さらに、昔から彼のことを良く知る人たちもトリコロールの24番を警戒。「いまはヤマ自身もチームも調子が良く気持ちよくプレー出来ていると思うから、みんなヤマに厳しく行くんじゃない(笑)。ヤマは攻撃の時にすごく特徴を発揮する選手なので、高い位置で足を振らせないも1つだし、守備に負わせる展開にできれば」と大谷が冗談交じりに話せば、アカデミー時代から彼を指導してきた下平隆宏監督は「本当に左足のクロスやキックの精度は昔から高いし、スプリントする力もある。あとは映像も見ているけど、守備も良くなっている。選手としてもクオリティも上がっているから恩返しされないようにしないといけない」と教え子の成長を感じながらも注意を寄せた。
4月にホーム・日立台で対戦した時にはベンチ入りこそしたが、山中に出番はなく対戦は実現せず。それから5か月の時を経て、ようやく実現しそうな初対戦。互いに優勝争いへの生き残りを懸けた上位対決の中でも見どころの1つになりそうだ。
(柏担当 須賀大輔)
2017/09/15 19:11