長崎のファンマがフォア・ザ・チームを貫く。
8月下旬に2試合の出場停止。その間に今夏新加入の平松宗が出場機会を得て、活躍を見せたことでサブに回る機会が続いているファンマだが、落ち着いた精神状態を保っている。「彼の存在はチームの助けになっているし、競争よりも彼がチームに貢献してくれていることが一番。僕らはチームとして一つだと思っているので彼の活躍は良いこと」と話す。ファンマ自身、欧州からの移籍で長いシーズンオフがないままプレーし続けている状態は、決して簡単なものではない。「負担は掛かっているかもしれない。ただ、暑さが過ぎ去って、少し涼しくなってきたことは自分にとっては良いこと」と日本特有の蒸し暑さが和らいできたことでコンディションも良化傾向にある。
シーズン序盤は得点王争いのメインキャストを張る活躍を見せていたが、現在はゴールから約4カ月も遠ざかってしまっている。「ゴールが取れる、取れないというのはあると思うけど、いま僕たちは3位にいるし、良い状況にあるので、もっと上に行けるようにというのを自分としてはまずは考えている」と気持ちはあくまでもフォア・ザ・チームを貫く。チームのために戦った先にゴールがあるという考えだ。しかし、最後にはやはり「その上で残すは得点だけだと思っている」とゴールへの欲求もにじませる。
最後にゴールを挙げたJ2第13節の相手は今節と同じ大分だった。今節の結果次第ではJ1自動昇格圏の2位に浮上する可能性もある重要な一戦。勝利に導くファンマのゴールに期待したい。
(長崎担当 杉山文宣)
2017/09/15 07:05