2日、新潟は聖籠町のアルビレッジでいわきFCとの練習試合(45分×3本)を行い、ドウグラス・タンキらの得点で、トータル4-0で勝利した。
この日はCB大野和成が、約3カ月ぶりに実戦復帰した。およそ500人のサポーターが見守る中、3本目の45分間にキャプテンマークを巻いてフル出場。最終ラインで大きな声を出してチームを動かし、無失点に貢献した。試合後は、「けがなく終えられたことが一番良かった」とホッとした表情を見せた。
陳旧性右内側側副じん帯損傷のため、6月2日に手術を実施。全治12週間と診断されたが、リハビリを順調にこなして8月15日から練習に一部合流した。予定より早めの復帰となったが、「リハビリ中に結構走っていたので、フィジカルは大丈夫。対人をもっとやれば良くなると思う。自分の形に戻していけるようにやりたい」と次のステップを見据える。
新潟県上越市出身。子供のころからアルビレックス新潟を見て育ち、新潟ユース(現・新潟U-18)を経て、08年にトップチームへ昇格した。昨季は一番に契約を更新し、今季から主将を務めている。新潟への思い入れが人一倍強い大野の存在は、チームがJ1最下位からの浮上を懸けて戦う上でも大きな力となる。
「残り10試合、厳しい戦いが続く。そこで力になれるように頑張りたい」。力強い対人プレーが大野の真骨頂。少しずつ取り戻しながら、リーグ戦のピッチへ戻る準備を進めていく。
(新潟担当 野本桂子)
2017/09/03 07:00