オフ明けの23日、練習場に姿を現した選手たちの様子がいつもと違っていた。長袖、長袖、長袖…。GK陣も含め、参加選手全員が長袖を着用していたのだ。練習開始前、上空は雲が多く、そこまで気温は上がっていなかったが、練習中に陽が差し気温が30℃近くまで上がっても、誰一人として長袖を脱ぐ選手がいなかった。
今週末、徳島でのアウェイゲームを控える山形が最も懸念しているのが、現地との気温差だ。高温続きの西日本と対照的に、山形はこのところ涼しい気候が多く、暑さに体が慣れないまま試合に臨まなければならない。長袖着用は、その差を少しでも埋めようというチーム全体の試みだった。ほとんどの選手は長袖を2枚、3枚と重ね着していたが、DF山田拓巳は「気温が全然違う。できる限りの準備をしたい」と相当な警戒ぶりだった。
木山隆之監督は「それが、どれぐらい効果があるか。1%なのか2%なのか分からないけど、やれることはやらないといけないと思う」と、すべてやり尽くした上で敵地に乗り込む心づもりでいる。6位とは勝ち点4差の13位。J1昇格プレーオフ進出への土俵際にいる山形にとって、今節の重要性は限りなく大きい。
ただ、徳島には前回対戦の第20節、ホームで1-6と大敗を喫している。先発でそのピッチに立っていたDF高木利弥は「自分たちのやれることを全力でぶつけるだけ。そうすれば結果もついてくると思うので、そこをみんなで信じて戦いたい」と意気込みを示していた。
(山形担当 佐藤円)
2017/08/23 18:57