29日(日)に行われる首位・湘南と3位・徳島が相まみえる一戦は、盛り上がり必至のカードとなるだろう。一つの注目点は、鹿島でともに戦ったジネイと杉本太郎の元同僚対決。
ジネイは約1年半、鹿島でプレー。負傷などもあり公式戦13試合の出場にとどまった。しかしボールの収まり、ゴール前の迫力、決定力でチームを助けた姿はいまでもサポーターの目に焼き付いているはず。そして湘南に移籍してからはストライカーとして前線に君臨し、今季はチームトップスコアラーの活躍を見せている。
一方の杉本太郎は今季、出場機会を求めて鹿島から徳島へ期限付き移籍。ここまで24試合に出場し、4ゴールという成績を収めている。リズミカルなパス回しから意外性のあるプレーでチャンスを演出し、攻撃の中心的な選手に成長を遂げた。「彼はすごく速くて、うまい選手」とジネイも警戒するように、湘南にとって厄介な存在になりそうだ。
そんな杉本とジネイは「(鹿島時代は)更衣室のなかでも近いところにいたので、いまでも友情がある」(ジネイ)という間柄だ。彼との初対戦についてジネイは「試合前に挨拶をする。始まれば敵として戦う。終われば試合を戦った仲間として挨拶をする。それがサッカーの醍醐味でもあるし、面白いところ。彼との対戦は本当に楽しみ」。
迎える今節、ジネイが「彼(杉本)があまり活躍してくれないことを望むよ(笑)」と語るように、徳島の背番号26を抑えることも、湘南勝利へのポイント。徳島も、湘南の背番号9をどう対応するか考えてくるはず。鹿島から活躍の場を移した二人が再会を果たす一戦は、ワクワクが止まらないゲームになりそうだ。
(湘南担当 高澤真輝)
2017/07/28 19:45