4日、金沢はG大阪からGK田尻健が育成型期限付き移籍で加入することを発表した。先月、練習中のけがでGK原田直樹が長期離脱しており、GKの補強が急務となっていた。そして7日、田尻がチームに合流し、フルメニューを消化した。
「5月31日に話をもらって1日には返事をしていた」という田尻。「僕自身、去年のシーズン終わりから移籍先を探していた。そのタイミングではなかったが、こうやって話をいただいた。ガンバを離れるのは初めての経験なので、ちょっとした不安はあったけど、楽しみのほうがすごく大きかった。話をもらって『行きます』と即決した」。
大阪生まれの大阪育ち。期限付き移籍とはいえ、ジュニアユースから在籍したG大阪を離れることになる。「内田(達也)くん、大森晃太郎くんとか、僕の一個、二個上のユースの先輩たちが今年ガラッと抜けた。それも『そろそろオレも頑張らないと』という気持ちにさせてくれた要因の一つ。年の近いユースの先輩後輩が全国に散らばって頑張っているのはすごくモチベーションになった」。
田尻は「来たからには、1試合でも多く試合に絡んで勝ち点を積み重ねられるように、後ろからの声かけなどで貢献していきたい。日ごろの練習からチームの勝利に貢献できるように、声掛けや気付いたことを言ったり、そういう発言も遠慮なくしていけたら良い」と意気込みを述べた。
さらに、「半年だけど、結果を残さないとガンバには帰れないという気持ちでいるし、そういう気持ちを持たないと移籍してきた意味がない。やるからには、試合に出て結果を残したいと強く思っている」と、並々ならぬ覚悟を示し、新たな一歩を踏み出した。
(金沢担当 野中拓也)
2017/06/07 19:41