山形は今季初の3連勝。派手な勝利は少ないが、3試合引き分けのあとの3連勝で、この6試合中4試合が無失点と守備は安定感を増している。直近の2試合、山口戦と湘南戦はアディショナルタイムに決勝ゴールが生まれた。
「終了間際の得点で勝って、勝負強さも出てきたと思います」と話すのは、CBの茂木力也。昨季は愛媛で33試合に出場したが、今季もここまで15試合にフル出場。勝ちきれず順位が低迷する時期も経験したが、いまは感じているのは手ごたえだ。
「後ろの選手としてはああいう時間に点を取ってくれると本当に助かります。前節・湘南戦みたいにアディショナルタイムで勝つこともありますし、早い時間帯に点を取ってくれることもあります。後ろは『信じて守る』ということはできていると思うし、無失点の試合も増えてきたので、こういうのを続けていければいいかなと思います」
前節・湘南戦ではラインを上げることができず押し込まれる時間もあったが、「ラインは全部が全部上げれればいいですけど、そういうのが難しい時間帯もある。引いて守ったときに粘り強く守れれば、チームとしては押し返す時間が来ると思います」
ホームでは堅い守備で8戦無敗を継続する一方、アウェイではここまで2勝3分3敗と勝ちきれない試合が多かった。ここで連勝をさらに伸ばし、一気に上位浮上を果たすには、味方のゴールを信じて粘り強く守るスタイルの維持が欠かせない。
(山形担当 佐藤円)
2017/06/03 09:39