前節・徳島戦で今季4点目をマークした金沢の中美慶哉。複数の選手が関わる崩しの重要性を常々口にしてきた中美にとって、納得のゴールだった。
中盤で中美がドリブルで相手をかわすと、杉浦、山﨑とつなぎ、最後は中美がドリブルから落ち着いて決めた。「僕自身もああいうのは好きな形。今までのゴールはワンタッチゴールとか、相手のミスありきの押し込むようなゴールだけだった。ああやって真ん中から自分の得意とするドリブルで抜け出していくことができて良かった」(中美)。
柳下正明監督はゴールシーンについて「ワンタッチが入って良い距離感だった。ああいうことが意図的にできれば良い。意識を持ってみんながきちんと寄ってきた」と評した。
ただ、中美が「チャンスをいっぱい作られた。ウチのやりたいサッカーのアグレッシブな部分で、徳島のほうが攻守において上回っていた」と振り返るように、徳島戦の試合内容は苦しいものだった。「勝ち点1を取れたことが唯一の救い」と話した背番号10は、「徳島戦の課題、反省を生かして、まずしっかりマークをしてやられないこと。守備から入ってカウンターで得点が取れたら良い」と、今節・福岡戦を見据えた。
(金沢担当 野中拓也)
2017/05/19 17:43