前節・仙台戦で驚異的な運動量を発揮し、攻守両面で勝利に大きく貢献した大宮の瀬川祐輔。スプリント回数は両チーム最多の27回を記録し、最高時速は約35kmにも達したという。
しかし瀬川は、「スプリントの回数が多いのかは分からないけど、こだわっているわけではなくて、結果として出ているだけ」と笑う。今節・C大阪戦も「それが僕の仕事なので、やるだけだと思っている」という意識で走り回るつもりだ。
「結構、『押し込まれるだろうな』というイメージはあるので、一発で背後を取ったり、クリアボールなどを拾えれば押し込み返すこともできる。クリアボールの質にもよるけど、適当に蹴ってもらっても僕が反応できれば良い形になる。そこは予測しながら動き出していきたいと思う」
仙台戦でもアバウトなボールを追いかけ、相手ボールになっても激しくプレッシャーに行くことで奪い返す、あるいはクリアに逃げさせるなど、実利を伴う走りを繰り返した。相手は違っても、やることは変わらない。縦横無尽に動き回り、相手のイヤがることを90分にわたってやり続ければ、自ずと流れは引き寄せられる。
もちろん、その上でFWとしてゴールも狙っていくが、「結果が付いてくればベストだけど、いまはまず上のチームとの勝ち点差を縮めることが最優先」と現状を冷静に見つめ、「こだわりは良い意味でないけど、結果は常に求めてプレーしている」と語る。ハイレベルなハードワークの先には、今季リーグ戦初得点も見えてくるはずだ。
(大宮担当 片村光博)
2017/05/19 10:11