13日のJ2第13節・長崎戦で今季初先発初出場を果たした千葉のDF岡野洵。「やったりますよ」と気合十分で臨んだ一戦で、言葉に違わないパフォーマンスを披露。5-0での大勝に「チームが勝てたことが何よりうれしいし、(個人的には)少しでもチームに貢献できたこともうれしかった」と充実感をにじませる。
ルーキーイヤーの昨季はリーグ終盤に定位置をつかみ、今季は「フルで出るつもりだった」と飛躍のシーズンとするはずだった。しかし、フアン・エスナイデル監督の高次元の戦術に戸惑い、プレシーズンでのアピールに失敗。「失敗してもいいから思い切ってやればよかったが、自分の売りを出せなかった」と反省する。それでも、育成組織出身の俊英は腐らなかった。出場機会を得られないまま、開幕から2カ月あまり過ごす間、「やるべきことをやっていたつもり。監督だけではなく、強化やコーチ陣も意識を見てくれていた」と努力の末につかんだ初先発と捉える。
長崎戦ではカウンターを受けた場面で、持ち前のスピードでピンチの芽を摘むなど堂々とプレー。相手エースのFWファンマにも仕事をさせなかった。約5カ月ぶりのフクアリで、サポーターが作る雰囲気には「最高っすね。あそこに立たないと分からないことがある。勝利の後押しになったし、自分の憧れのピッチなので楽しくプレーできた」と振り返る。
やっとつかんだチャンスを逃す気は毛頭ない。「自分は最後までこのポジション、スタメンを譲らない」。周囲の期待も大きい19歳は次節・東京V戦での2戦連続の先発に照準を定めている。
(千葉担当 大林洋平)
2017/05/15 20:05