
湘南は13日、今節・岐阜戦に向けたトレーニングの後、若手選手を中心としたクラブ内での研修を開いた。その研修の題材となったが、スカパー! 内で放送されている番組『Jのミライ』だ。
3月22日のニュースでも取り上げたように、先日、曺貴裁監督はミーティングの中で『Jのミライ』を引き合いに出し、選手たちに思いを伝える場面があった。そして、そのことがきっかけとなり、クラブの意向としてあらためて若手選手にいろいろなことを考えて欲しいという思いから、今回の取り組みが実施された。
今回の研修で使われた映像は、第12回に放送された『J3の現在地 Y.S.C.C.横浜編』。J3で戦っている選手たちの現実、環境、覚悟などに迫った本編を見せることで、若い選手に自分たちの現在地と向き合わせた。前節の東京V戦でリーグ戦初出場を飾ったばかりのルーキー・DF石原広教は、今回の研修を振り返り、素直な思いを口にする。
「厳しい環境だとしても、みんなすごくサッカーが好きでプレーしているんだなと感じた。でも、だからこそ自分はもっとサッカーを好きにならないといけないと思ったし、自分の置かれている環境にもっと感謝しないといけない。いまの環境を当たり前だと思ってやってはいけない。やっぱり向上心を持つことが必要だし、それが成長につながるんだと思うことができた」
クラブの未来、そして彼らの成長のために「自分以外の人がどういうふうに仕事をしているのかを見せたかった」と指揮官は今回の意図を説明する。環境の良い場所でサッカーをすることがすべてではないという事実を見せることで、クラブは選手たちにより自分自身と向き合う必要があることを伝えたかったようだ。
湘南は、今後もクラブとしてこういった取り組みを1カ月に1度行う意向だという。選手たちの人間としての成長が、クラブの未来を明るくする。
写真提供:湘南ベルマーレ
(湘南担当 林遼平)
2017/04/13 20:01