横浜FCは16日、ナ・ソンスのJ3鹿児島ユナイテッドFCへのレンタル移籍を発表した。移籍期間は12月31日まで。
ナ・ソンスは韓国の名門、長薫高校出身の23歳。キレのあるドリブルを武器とするアタッカーで、横浜FCの奥大介強化部長(当時)がその才能に惚れ込み、2012年に横浜FCとプロ契約を結んだ。度重なるけがに悩まされ、昨年まででリーグ戦26試合に出場し得点なし。天皇杯には3試合出場し1得点だった。
6年目を迎える今季は、年明けから志願してカズのグアムキャンプに帯同し、「カズさんと24時間一緒にいて、たくさん話もさせてもらって、すごく勉強になった。トレーニングで良い体も作れて、良い考えもできて、今までで一番良いシーズンの始めだと思う。あとはやるだけです」と、自ら「勝負の年」と位置付けていた。キャンプ中のDAZNニューイヤーカップ宮崎ラウンドでは、引き分けで優勝決定の長崎戦で同点に追いつくゴールを挙げた。しかし開幕からベンチ入りも果たせず、今回のレンタル移籍となった。
ナ・ソンスはクラブを通じ「シーズン開幕直後ですが、鹿児島へ期限付き移籍することになりました。横浜FCは自分にとってプロサッカー選手とし ての初めてのチームであり、特別なチームです。自分はまだ新しいチャレンジをしたい気持ちが強くあり選手として成長で きるように鹿児島で頑張ってきたいと思います。今まで支えてくれた皆さんに感謝しています。ありがとうございました」とコメントしている。
鹿児島には昨季まで横浜FCに所属した松下年宏が加わっており、開幕戦では松下の2アシストの活躍もあり5−0で勝利している。さらにナ・ソンスも加わって、横浜FCからの移籍組が鹿児島の攻撃をリードしていくことになるのかもしれない。
(横浜FC担当 芥川和久)
2017/03/16 16:34