ここまで2分1敗とまだ勝利がなく、前節・愛媛戦は先制点を奪いながら一時逆転を許すなど課題も露呈した讃岐。この状況に危機感を覚え、前節試合後に「今まで残留争いをしていたチームがするようなゲーム」と苦言を呈したのがリ・ヨンジ。
チームに経験豊富なベテランがズラリとそろう中では26歳のリ・ヨンジは若手の部類に入るが、ピッチ上での彼の言葉は年上の選手たちに対しても“歯に衣着せぬ”もの。「結果を求めるのが僕らの仕事。年上年下は関係ない」というのがその持論だ。
どちらかと言えば、讃岐はアットホームな雰囲気を作ってきたチームだが、今季のチームはJ1昇格プレーオフという高い目標を掲げているだけに、言いたいことを言い合えない仲良し集団ではいけないとリ・ヨンジは警鐘を鳴らす。
「思っていることがあればそれぞれが言えばいい。逆にそれでいざこざがあったとしても、それは本気でやっている証。ゲームになればそんなことは関係ない。どちらかと言うと、そういうところは(このチームに)もっと欲しいくらい」(リ・ヨンジ)。
自身は北朝鮮代表として国際舞台も経験してきただけに、よりシビアな勝負を肌で感じてきた。だからこそ、そのマインドを讃岐にも落とし込もうとズバズバものを言う。やや大人しさを感じる若手らにも「もっとギラついてどん欲に」と練習から声をかけ、チーム全体で戦う気持ちをあおっていた。
(讃岐担当 松本隆志)
2017/03/16 18:44