前節・新潟戦を2-1で勝利し、開幕2連勝を飾った神戸。8日は完全非公開でトレーニングを行い、週末に控えるJ1第3節・仙台戦への準備を進めた。
開幕ゲームの清水戦に左SBで途中出場した松下佳貴は、前節・新潟戦では右サイドハーフで先発出場。本職はボランチながら、昨季は左サイドハーフで先発の座を勝ち取るなど、非凡なセンスが光る足元やガッツのある守備でチームを支えている。
8日の練習後、初の右サイドハーフでの先発出場だった新潟戦を振り返った松下は「右サイドはキャンプのときにちょくちょくやっていた」と話し、抵抗感なくすんなりとゲームに入った様子。守備では危ない場面をいち早くケアするなど右SBの高橋峻希と好連係を披露した。ただ、「(ボール)ロストが多かった。そこは自分の問題だし、精度を上げたいですね」と反省。自身に及第点を与えず、気を引き締めている。
今節対戦する仙台には、「大先輩です」と松下が話す同じ阪南大卒のリャン・ヨンギがいる。昨季のJ1・2nd第15節で対戦し、ピッチ上で対面も果たしているが、「クロスからアシストされた」と悔しそう。「パスもドリブルもできる。あそこでタメが出来るし、かつ、走る。目標にしたい選手です」と、そのプレースタイルに刺激を受けているようだ。
昨季、A契約を達成した自分へのご褒美に「腕時計を買おうかな」と話していたが、「結局、買っていないまま開幕した…」と嘆きの表情も見せていた松下。開幕連勝を遂げるチームに貢献する中、今節は“大先輩”の前で自慢のスキルを惜しみなく発揮し、勝ち点3を目指すことになりそうだ。
(神戸担当 小野慶太)
2017/03/08 19:54