28日、湘南はGK村山智彦が来季からJ2の松本に完全移籍することになったと発表した。
村山は今季、松本から湘南に加入。正守護神として期待され、開幕戦から出場を果たすと、リーグ戦では27試合に出場した。
今季を振り返りながら村山は「この1年をしっかりと来季へとつなげることが大事」だと語る。
「自分自身、去年降格してしまって、そういうチームからJ1に残留したチームに加入するというのは、非常に責任感もあったし、もちろんチャレンジでもあった。そこは強い気持ちを持ってシーズンのスタートを迎えていた。このチームに入ってすごく思ったことは、選手全員が非常に高い向上心を持っていること、そしてサッカーに対して真摯に向き合う姿勢というのはもうすぐ30歳になる僕でさえ学ばしてもらったなと。試合に出ている人、出ていない人で雰囲気が違ってしまったり、空気が違ってしまったりするというのはよく聞く話だけど、そういう意味でもやっぱりこのチームは出ている人、出てない人関係なくモチベーションが高い。本当に監督泣かせのチームだと思う。そういうチームが日本にどんどん増えていったらなと思うし、たった1年だけど、ここでやれたことは自分のサッカー人生においての財産なのかなと思います」。
さらに来年は再びピッチ対峙することになる。村山は「対戦することは嫌ですよ。強さがわかっているので」と語りながら、来季への思いに言葉を強める。
「成長した姿でBMWにも帰ってきたいですし、アルウィンでも絶対に1回はやるので、その時にも自分自身がどれだけ成長しているのかというのを見てもらいたい。ファンやサポーター、スタッフやチームメイトも含めて、『村山、成長しているね』と思ってもらえるようにしないといけないし、そうすることがこの湘南にいた1年の意味だと思う。また出戻りという形になりますけど、それはそれで難しいところもあると思う。もう一回しっかり自分の中で消化して、湘南での1年が良い1年だったなと言えるようなシーズンにしなければいけないと思います」。
(湘南担当 林遼平)
2016/12/28 12:22