28日、湘南はDF三竿雄斗がJ1の鹿島に完全移籍することになったと発表した。
三竿は早稲田大時代に特別指定選手として湘南に加わり、14年にプロ契約。3年目を迎えた今シーズンはリーグ戦32試合に出場。2ゴールを挙げていた。
今回の移籍に対して三竿は「なかなか実感がまだ湧いていない」と苦笑いしながら、少しずつ自分の思いを語った。
「(鹿島は)日本でタイトルを一番取っているチームだし、自分の中ですごく挑戦したいという気持ちがあった。もちろん湘南でも挑戦はできるし、成長できるというのはあるんですけど、もっと厳しい環境に身を置いて、もっと上手くなりたい、強くなりたい、代表に入りたいという気持ちがすごくあった。何よりもやっぱりチャレンジしたいという気持ちがあって移籍を決めました。最後に曺さん(曺貴裁監督)からも生半可な気持ちで行ってはいけないと言われたし、覚悟決めてやれと言われた。自分のサッカー人生の中で一番影響を受けた人だし、その人の言葉をしっかり大切にして、やっていきたいです」
プロ選手として初めてのチームである湘南については「強化指定を入れれば4年だけど、あっという間だった。本当に毎日の練習が楽しくて、新鮮で、毎試合毎試合いい緊張感を持ってやれていた。自分の人生の中で一番幸せな4年間でした」と語る三竿。
「もう来シーズンは始まっていると思うし、オフの間にしっかり体を作って、1年目からポジションを奪うんだっていう気持ちでやらないといけない。今シーズン感じた悔しさや申し訳なさというのを、プレーや日頃のトレーニングにぶつけて恩返しするしかない。来年は本当に覚悟を決めてやりたい」と、強い言葉を発して来季を見据えていた。
(湘南担当 林遼平)
2016/12/28 11:06