磐田のMF岡田隆は10日、現役引退会見に臨んだ。
「僕のサッカー人生を振り返ってみると、本当に周りの方に恵まれ、環境に恵まれ、幸せだったなと、充実していたなと。試合で良い結果が出なくても、大久保グラウンドに行けば皆さん笑顔で『頑張ってね』と声をかけてくださって、僕たちはとても助けられ、支えられながらプレーすることができました。本当にジュビロサポーターの皆さんには心から感謝したいと思います」
そして、一番そばで支えてくれた 家族についても「いつでも味方でいてくれる存在でした。家族がいるからこそ、苦しい時も前向きに行動できた」と感謝を口にした。
藤枝東高校、筑波大学を経て07年に磐田に加入した岡田。12年には福岡に移籍し、14年にサックスブルーに復帰した。翌年からはチームキャプテンとして選手たちをまとめてきた。自身の立場に関係なく、岡田は常に人々から慕われる存在だった。
「チームキャプテンとしては物足りない部分がたくさんあったと思います。本当にチームメートに助けられました。苦しい時期もありましたけど、みんながチームのためにということを考えて行動してくれて、一つになってJ1昇格ができました。そして、今シーズンは厳しい残留争いがありましたけど、何とかJ1に残ることが できました。みんなに支えられた選手生活だったと心から思います。また、チームキャプテンに任命していただいた名波さんには心から感謝しています」
今後はクラブの強化部に入るとのこと。本人は「すごく楽しみです!そういう仕事をやってみたいと思っていたので。チームのために戦いながらオリジナリティーもある、そんな選手をたくさん見たい」と意気込んだ。
会見では、時折笑顔を浮かべるなどすっきりとした表情を見せていた岡田。彼の新たな人生は、すでにスタートを切っているようだった。
(磐田担当 青木務)
2016/11/10 18:39