5日、鳥栖は小林久晃の今季限りでの契約満了を発表した。
12年に鳥栖に加入した小林は5年間でリーグ戦63試合に出場。鳥栖がJ1初挑戦となった12年にはリーグ戦26試合に出場し、J1残留に大きく貢献した。しかし、ここ2年はリーグ戦の出場数が6試合と激減。天皇杯を残している状況だが、本人の希望を汲む形でこの日の発表となった。
5年前、甲府を契約満了になった小林は「J1クラブへの移籍は難しいかなと思っていた」。そんな小林に声をかけたのが鳥栖だった。「(年齢を重ねて)より考えてサッカーができるようになったし、年々、サッカーが楽しくなっていった。そういう場を与えてくれた鳥栖には感謝しています」と退団に際しても小林は感謝を表現した。
鳥栖での5年間で印象に残っている出来事については「1年目が一番、印象に強いかな」と12年シーズンを挙げた。「当時はまだ手探りの段階で成長途中だった。その中でみんなで頑張って、必死に戦ったのがすごく思い出に残っています」とチーム一丸で戦い抜いたシーズンは鮮烈に記憶に刻まれている。
今後については「続けるつもり」と現役続行を望む。今年37歳になったが肉体年齢は若く、練習でも衰えは感じさせない。「試合に差し支えるような衰えは感じていない。今年、まったく出ることができなかった(リーグ戦2試合出場)ので、このまま終わるのも自分としては消化不良。やるならしっかり試合に出て、それでダメだったらあきらめもつく。体が動く限り、自分はやっていったほうがいいのかなと思うので、これからも続けていきたい」と現役続行に強い意欲を示していた。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/11/05 14:22