林彰洋が中断期間を利用して肉体改造に取り組んでいる。
翌日に福岡との練習試合を控えた鳥栖。15時に始まった前日練習はセットプレーを中心に約1時間の軽めの調整で終了した。選手たちが次々と帰宅していく中、室内のトレーニングルームに明かりがついた。クラブハウス内に残っている選手は林のみ。そこから始まったのは「(体の動きについて)自分の主観として分かっている部分とメディカルスタッフが外から見て感じている部分のすり合わせ」(林)だった。この中断期間を利用して林が取り組んでいる肉体改造だが、約30分実施され、さらにその後は体のケアで約50分。林が帰り支度を整えて出てきたのは最後から2番目の岡田翔平が帰宅してからさらに1時間半後、20時20分のことだった。
日本代表メンバーからの落選によって得た3週間という時間を林は「より強くなりたいという意味も込めて、自分の考え方含めてバージョンアップさせている」期間として活用している。「食事も気を遣っているし、いま、俺の体、全然違いますよ。クラブハウスの体重計が壊れているからどれくらい体脂肪が落ちたか分からないけれど(笑)」と話すが、その言葉には自信が満ちている。「周りからも動きが全然違うと言われる」そうで、肉体改造の道中ではあるが手ごたえは感じ取っているようだ。
J1・2nd第9節・磐田戦で左手を痛め、その痛みを抱えたままプレーを続けてきたが、この中断期間を生かして回復も進めている。回復を優先して福岡との練習試合も出場回避の予定となっているが、林が濃密な中断期間を過ごしているのは間違いないようだ。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/10/15 10:50