「最近は元FWの片りんが見えるプレーが多いよね」と北九州・柱谷幸一監督が口にしたのは星原健太に話が及んだときのこと。
星原は右SBのレギュラーとしてプレーしているが、ここ最近の試合では相手ゴール前で得点チャンスに絡むシーンが目立っている。抜群のスピードを生かして相手の背後に飛び出し、ボールを受けてクロスを入れるだけではなく、ドリブルでカットインしてフィニッシュに至る場面も多い。
特に、J2第32節のC大阪戦(0●1)、第33節の京都戦(0△0)、前節の札幌戦(0△0)と上位チームとの3連戦ではいずれも決定機に惜しいシュートを放っている。スコアから分かるようにそれらの好機をモノにすることはできなかったが、今季初得点の匂いが濃く漂ってきたのは確かなこと。だから、今節の東京V戦に向けての「(点を)取りたい」との言葉に一層力が入る。
また、得点にこだわる理由にはチームが4試合連続無得点いう現実に直面していることも関係している。「ここ2試合は上位から勝ち点1を獲得したが、いまのチームに必要なのは勝利。そして勝利を挙げるためには得点が必要。とにかく点を取りたい。一つのゴールでチームには勢いが生まれるはず」
5試合ぶりとなる勝利の扉は右サイドのアタックによって大きく開かれる。
(北九州担当 島田徹)
2016/10/06 17:32