日本代表は3日、W杯アジア最終予選のイラク、オーストラリア戦に向けた合宿の2日目を迎えた。前日の国内組に香川真司(ドルトムント)ら海外組6人、そして前日にJ2リーグを戦った山口蛍(C大阪)を加え、この日は20人でトレーニングを行った。
今回の日本代表は、海外組の選手にコンディション面の不安がささやかれる中、日本でプレーしている国内組の奮起が求められている。9月に行われた最終予選から引き続き招集された小林悠は「選ぶのは監督。自分が出たときにどういうプレーをするのかをイメージしながら準備することが大事」と語り、まずはどんな状況でも出られる準備をしたいと語気を強めた。
9月6日に行われたタイ戦では85分から途中出場。短い時間ではあるが最終予選の舞台に立つことができた。しかし、小林にはさらなる向上が求められる。
「前回は、チームが全員集まったときの紅白戦もやらせてもらえない状況だった。だけど少しずつアピールして、練習で良いプレーができたから使ってもらえたと思う。今回もやることは変わらない。FWなのでゴールを決めることが仕事。監督の意志とチームの状況を考えたプレーをしたい」
今季は川崎Fでゴールやアシストを量産。J1リーグでは15ゴールを記録し、得点ランクの3位タイ(日本人選手では1位タイ)につけている。Jリーグのトップを走る一人だからこそ、日本のサッカーに対する思いも強い。
「日本代表で海外の相手と試合をして、そこで点を取ることで日本のサッカーも盛り上がると思うし、そういう責任が自分にはあると思う。もちろんチームの勝利は大事だけど、自分が決めて勝たせるという気持ちでいないとチャンスは回ってこない。試合に出たら狙っていきたい」
川崎F、そして日本のサッカーを背負うストライカーは、最終予選での活躍を虎視眈々と狙っている。
文:林遼平(エル・ゴラッソ日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/10/03 21:12