日本代表は3日、埼玉県内で行われているロシアW杯アジア最終予選に向けた合宿に、長谷部誠(フランクフルト)ら海外組6人と前日にJ2を戦った山口蛍が合流。6日のイラク戦(埼玉)に向け、20人でトレーニングを行った。
同日に合流したメンバーとともに、簡単な調整メニューで練習を終えた長谷部。今回の最終予選に向けては「まずは初戦を絶対に勝たなければいけない。タイ戦はしっかりといい形でプレーできたので、そこをしっかり取り戻すためにやっていく」と、短い期間でのチーム作りに意気込みを語る。
一方、メンバー発表の会見でハリルホジッチ監督が言及したように、今回の海外組にはコンディション面に不安が残る。その話題に対して、長谷部はそれ以上に大事なことがあると話している。
「もちろん試合に出ているに越したことはないが、こういうときは多くを語らず、とにかくピッチの上で自分たちの価値を証明しなければいけない。シンプルに答えはピッチの上にある。監督から信頼されて選んでもらっているし、それに応えるというのは選ばれた選手の使命。ピッチの上で結果を出したい」
チームは最終予選の初戦であるUAE戦に敗れ、苦しい状況が続く。それでも日本の主将である長谷部は強い言葉を残す。
「初戦に負けていることで、今度は(10月の2試合で)勝ち点6を取るという気持ちもあるし、敗れて初めて見えてきたものがチームの中にはあると思う。そこはポジティブに考えて、結果につなげていきたい」
現状を分析しながら、今後をしっかりと見据える長谷部。今回の最終予選でも頼りになる存在であることは間違いない。
文:林遼平(エルゴラッソ日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/10/03 20:31