現在、リーグ戦4連勝中のC大阪は、直近3試合はいずれも完封勝利。守備陣の安定感が光るが、中でも貢献度が高いのが藤本康太。J2第31節の長崎戦(2〇0)で今季のリーグ戦初先発を飾ると、3試合連続で先発フル出場中。持ち前の人への強さを遺憾なく発揮している。
今節の相手は、現在リーグトップの得点数を誇る清水。オレンジの強力攻撃陣を抑えることが、C大阪の勝利には欠かせない。初対決となる清水のチョン・テセの印象について「どっしり構えて、点の取れるところに入ってくるイメージ。強さもあると思う」と語った藤本だが、同時に、「周りも動くので、そこも見ておかないといけない。(チョン・テセに)入るボールと後ろから出てくる選手を見ながら対応したい」とイメージする。
清水の指揮官、小林伸二監督は、ルーキーイヤーの2005年に指導を受けた恩師でもある。小林監督のチーム作りについて藤本は、「堅いチームを作りますよね。やり方が独特というか、キッチリしているから、最初はみんな付いていけないけど、慣れてくるとしっかりハマってくる。指示も守備のことが多いので、それが分かって来ると、堅いチームになるのだと思います」と、自身の体験も踏まえて振り返った。
「本当にいい選手。無理が利くし、身体能力が高い」と、かつて自身を評した恩師の前で、リーグ戦5連勝に導くプレーを見せる。
写真:CORACAO
(C大阪担当 小田尚史)
2016/09/30 21:00