前節は柏相手に0-1で敗れたが、相手の両ウイング、クリスティアーノ、伊東純也を抑えた甲府。中でも右ストッパーの土屋征夫はクリスティアーノを完璧に抑え切った。
スピードとキレがあってフィジカルが強い相手をどう抑えたのか。42歳の土屋は、「スペースを与えないことが大事だけど、プレスを掛け過ぎると体を使って反転される。(ウイングバックの)ゴロー(稲垣祥)と連係して、自分たちがいてほしいところに追い込んでいった。そうやれば(クリスティアーノは)ほとんど後ろにパスする」とキモの部分を明かしてくれた。一人で対峙するときは前を抑えるだけで寄せ過ぎず、稲垣がサイドからプレスを掛け始めるとボールを奪える距離に寄せていくということだ。
今節は横浜FMの齋藤学と対峙することになるが、齋藤対策については「イメージがあるけど、あってもそれを覆してくる選手」とキモは明かさず。「26歳(齋藤)に42歳の経験を見せ付ける?」と聞くと、「サッカーは甘くないってことを? それは俺自身にも問いかけたいよ」と笑っていた。甲府対横浜FM戦では、土屋vs齋藤の攻防が見どころになりそうだ。
(甲府担当 マツオジュン)
2016/09/28 17:58