10日のJ1・2nd第11節・G大阪戦後、ミックスゾーンに出てきた甲府のFWドゥドゥはひざに分厚いアイシングをしていた。その時点では大事ではないと思われたが、医師の診断を受けた結果、ひざの軟骨に損傷が見られるということで、少なくとも向こう数試合は出場できない見込みとなった。佐久間監督は強い危機感を感じており、「点を取られないことを徹底して、しのぐしかない」と悲壮感も漂う。少なくとも17日の2nd第12節・ホーム仙台戦は守備のリスクヘッジが徹底されることになりそうだ。
ただ、ずっと守っているわけにはいかない。負傷離脱による玉突きで序列が上がり、存在感、期待感が大きくなるのがFWダヴィ。ここまでは“試合勘とコンディションを上げるため”という下駄をはいて先発の椅子に座っていたが、これからはダヴィがエース…に相応しいプレーをしなければいけない。本人は「ドゥドゥのけがは残念。みんなの力が必要になる。残り6試合、われわれはやらないといけない。(自分自身の)責任も大きくなる。コンディションは100%に近い」と、殊勝なコメント。14日の練習ではキレが良くなっているようにも感じたが、それを仙台相手にも出せるのか。1年を通じてけが人に悩まされてきた甲府。シーズン後半を迎え、最後の試練を乗り切る起爆剤にダヴィがなれるのか。
(甲府担当 マツオジュン)
2016/09/14 16:20