神戸の渡邉千真が10日、節目となる30歳の誕生日を迎えた。非公開練習が行われたこの日、渡邉は「変わらず、自分らしく突っ走りたい」と心境を伝えた。
09年に早稲田大から横浜FM入り。その後、FC東京で3シーズンを過ごし、神戸で2年目を迎えている。30歳という節目を迎えた渡邉は、「実感があるわけではないけど、20代と比べて大人の感じはする。ただ、変わらず、自分らしく突っ走りたいし、人間としても選手としても成長できるようにしたい」と抱負を語った。
今季は、神戸の主将という重責を担う。「30の歳にキャプテンをやらせてもらって、特別なシーズンになっている。試合数も少なくなってきたけど、チームが変わっても、そのチームでタイトルを獲りたい気持ちは変わらない」とマインドはブレない。その上で、「個人というよりも、チームのタイトルとか、一つひとつの勝利を意識するようになってきた」と、“チーム”に対する意識がより強く育まれてきているようだ。
渡邉は「決断力や思い切り。そこがゴールを決められるか決められないかのポイントになる」とチャンスを決め切る意識を強める。30歳のファーストゲームは、古巣のFC東京戦だ。「もっと上(の順位)に行くために落とせない。ホームで簡単に負けてはいられない」。13日のホームゲームへ、背番号19の闘争心は天井知らずに高まっていく。
(神戸担当 小野慶太)
2016/08/10 19:02