浦和の監督、選手が、30日に開催されるJ1 2nd第6節の甲府戦に向けた取材に応じた。
ペトロヴィッチ監督が「彼らがどういう戦いをするのか、あるいはしてきたのかは皆さんも十分にご承知のとおりだ」と言うように、甲府戦はいつも同じような展開になる。それは守備を固める相手に対して浦和がボールを支配する形。浦和にとっては甲府の守備を崩しきれるかはもちろん、甲府が狙う一発のカウンターを防げるかどうかが大きなポイントだ。
最後の砦、GK西川周作は「90分をとおして自分たちの陣地に入れないぐらいに勢いを持って前線からしかけていければ」と話す。自分たちの陣地に入れない、つまり敵陣に押し込むということはつまり、ディフェンスラインの裏に抜けたボールは西川が処理しなければならないということ。「ミシャ(ペトロヴィッチ監督)からもミーティングで『背後のボールは高い位置でもGKがしっかりと処理をして相手を押し込もう』という話が具体的にあったし、自分も常に意識しながらやっていることでもある」。
そのためには集中を切らさないことが重要だが、特に相手を押し込むような展開で西川がそのためにしていることとは何か。「自分が意識しているのは常に声を出すこと。出し続けると試合にも入れているし、出さないと集中しきれていない。明日は喋ることをテーマにして集中を切らさないようにしたい」。
そんな西川が特に口にする言葉は「ナイス!」だと言う。「口癖みたいなものですね。ネガティブなことよりはポジティブなことを言ったほうが自分も乗っていきやすい」とはどんな時でも明るくポジティブな西川らしい。確かに大原でのトレーニングでは西川の「ナイス!」という声は頻繁に響いている。試合では聞こえづらいが、西川のその言葉が多く出れば出るほど、浦和は勝利に近づくだろう。
写真:菊地正典
(浦和担当 菊地正典)
2016/07/29 19:06