負傷離脱していた神戸の田中英雄が練習に復帰した。25日に実施したGKを含む8対8のゲーム形式のトレーニングでは、持ち前の運動量を発揮し、積極的にコーチング。「だいぶ、サッカーがしたかった」と本音をのぞかせた田中英は、ハツラツなプレーで練習場に活気をもたらした。
離脱していたのはおよそ3週間。「コンディションは良いし、状態は98%。あとは不安ということになるけど、そこはやりながら直していく」とポジティブに語る。チームは前節・広島戦に敗れたが(0●2)、「みんなが同じ絵を描かないとダメだし、それを増やしていかないと。3人、4人・・・ちょっとずつでも広げていくことが大事」と話し、イメージをすり合わせていく大切さを強調した。
神戸を代表する“夏男”としても知られる田中英。夏が終わりに近付くたびに「夏が終わるなあ・・・」と寂寥感をにじませてつぶやくなど、夏への強い思い入れを語ってきた。今季は、夏本番に突入する絶好のタイミングで復帰を果たしたこともあり、「始まりましたよ、俺の夏が」とその意気は軒昂。ルーキーの小林成豪をして「ヤンチャ」と語らせる33歳の元気印は、テンションもコンディションも上り調子だ。
写真:小野慶太
(神戸担当 小野慶太)
2016/07/25 17:09