リオ五輪代表のトレーニングパートナーに選出された東京五輪世代の渡辺皓太。本人、そして東京Vの冨樫剛一監督が感想を語った。
1日、日本サッカー協会はリオ五輪に臨むU-23日本代表メンバーを発表。それと同時にトレーニングパートナーも発表され、東京Vからは、今季から2種登録選手としてトップチームに帯同しているユース所属の渡辺皓太が選出された。
渡辺は1998年生まれの東京五輪世代。先日もU-19日本代表に追加招集され、アメリカ遠征に帯同していた。その遠征中に、リオ五輪に臨むU-23日本代表のトレーニングパートナーとして選出されることが決まった。渡辺は「食事を食べ終わったあとに呼ばれて、なんだろうと不思議に思って行ったら、『選ばれたからよろしく』みたいな感じで言われて(笑)。でも、みんなが経験できることではないし、五輪に向かう雰囲気というか、ピリピリした中でやれることはいいかなとすぐに思った」と当時の心境を語った。
東京Vを率いる冨樫剛一監督は、「皓太は手元に持てば持つほど良い選手だと分かる選手。あいつは(成長を)期待してトップに上げたのではなく、戦力として上に上げている」と渡辺を評価。トレーニングパートナーへの選出に対しても「まずは一生懸命やって、そこで得たものはあいつにとって大きいものとなる。それが大きいほど、クラブや周りに与えるものも大きくなるので、なんでも吸収してこいと言った」と、さらなる成長を期待している。
「できることをすべてやるだけ。自分の全部を出してきたい」と強い思いを語る渡辺。決して長い期間ではないが、いろいろなものを感じることで、それをクラブに還元する。選ばれたことに満足するのではなく、その先を見据える17歳の若人にとって、トレーニングパートナーとして帯同する11日間(7月21日〜31日)は間違いなく貴重な経験となるはずだ。
(東京V担当 林遼平)
2016/07/06 18:58