G大阪の象徴とも言えるMF二川孝広がJ2東京Vへ期限付き移籍することが28日に発表された。29日の練習前にはチームに別れのあいさつをし、最後のファンサービス。17年半所属したクラブを離れ、J2に新天地を求めた背番号10はその胸の内を明かしてくれた。
「トップチームで出番がないのが移籍の決め手だった」。今季はJ3を戦うG大阪U-23でのプレーが主で、トップチームでは消化試合となったACLのグループステージ第6節・メルボルン・ビクトリー戦で74分からピッチに立ったのみ。アカデミー時代からの生え抜きで、青黒一筋のプロ生活を送って来ただけにクラブへの愛着は人一倍だが、「迷う気持ちはあったけど、ここで安定した生活のためだけに残るのか、チャレンジして現役を続けるために頑張るのかという選択で、後者を選択した。『試合に出たいな』というのがあったので」(二川)。
G大阪の黄金期を支えた天才パサーは、そのエンジェルパスをJ2の舞台でも見せてくれるはずだ。
(G大阪担当 下薗昌記)
2016/06/29 21:16