4日のJ2第16節C大阪vs讃岐。讃岐にとって、クラブのJ通算100試合目となったメモリアルゲーム。C大阪相手に劇的な後半ロスタイム弾で逆転勝利。自身もJ通算350試合出場を達成し、喜びに満ちたGK清水健太が意外な勝因を口にした。
讃岐は10分に失点を許し、幸先の悪いスタートを切った。しかし、後半に2得点を挙げて逆転。終了間際に同点に追い付かれたものの、その直後に再び勝ち越すというドラマのような展開だった。
最大の勝因は勇気を持ってラインを高く保てたこと。偶然の勝利ではなく、狙いを持ってC大阪戦に向けて練習してきた努力の結果だ。だが、前述したとおり、開始早々に失点。ラインを高く保とうとして裏のスペースを突かれ、2失点目を許せば早々に試合が決する怖さもあったに違いない。
しかし、清水健太は言う。「そうですね。ただ、何て言うんですかね…。その怖さよりも、チームにとっては北野監督や上村さん(ヘッドコーチ)の圧のほうが怖いので。勇気を持ってやれたと思います。良い圧が掛かったと思います(笑)」。最後は笑いながら、“俺は何を言っているんだ”といった表情で取材に応じていた。真面目な清水からこんなウィットに富んだコメントが出るくらい、最高の気分だったのだろう。そして、常に笑いの絶えない讃岐色に、昨季加入のシミケン(清水の愛称)も染まってきたなと感じさせた試合後のミックスゾーンだった。
(讃岐担当 柏原敏)
2016/06/05 19:37