
すでに大宮と神戸のノックアウトステージ進出が決定しているグループAにおいて、5日に行われるナビスコカップ・グループステージ第7節はいわゆる“消化試合”となる。しかし、貴重な公式戦の場であることに変わりはない。「われわれはそんな悠長なことを言っていられない」と渋谷洋樹監督。今後のリーグ戦も見据えながら、トライとともに勝利を目指す試合になる。
中でも、負傷からの復帰戦になりそうな選手たちにとっては、今後はなかなか訪れることのないチャンス。DF福田俊介やDF渡部大輔といったすでにリーグ戦でも出番のあった選手たちはもちろん、長引く負傷で公式戦出場機会のなかったFW清水慎太郎も、すでに実戦復帰への準備はできている。
負傷中の時期を生かし、清水は「何をやったらいいかというのが、明確になってきた」という。自らのプレーを含めたさまざまなサッカーを見て、思うところがあった。
「僕の場合はFWなので、外したあとに今までは引きずっていた。海外のサッカーを見ていると、外しても普通の顔して『次、決めればいい』となっている。そういう気持ち的な部分が自分の中で解消されればいい」
1回のミスが次に影響して、再びミスにつながっては意味がない。一つでも決めればヒーローになれるストライカーとしてのメンタリティーを意識し、プレーに反映させるつもりだ。
チームで唯一の同学年・FW江坂任はリーグでも結果を残しており、「良い刺激です」と清水。出場機会が訪れれば、ブレないメンタルでどん欲に得点を奪いに行く。
(大宮担当 片村光博)
2016/06/04 10:28