鳥栖のGK林彰洋が、マッシモ・フィッカデンティ監督との面談で思考の転換を図った。
敗戦を喫した4日のJ1第10節・湘南戦の翌日となった5日、先発したメンバーは次節に向けてリカバリーメニューを行った。それが終わるとマッシモ・フィッカデンティ監督は林を呼び止め、そのまま、ピッチに座り、青空面談を始めた。
約15分の面談は林にとって思考の転換を図るいい機会になった。現在14位とチームの結果が思うようについてこない中、林の思考は「チームを良くしようとか守備の組織を良くしようとか考えがち」というとおり、頭でっかちなものになっていた。
しかし、指揮官との面談で気付かされたのは自分に集中するということ。「自分のプレーに集中するということをもっとシンプルに考えていいんじゃないかと。実際に考えてみるとチームの組織や連係は悪いわけではないので、そこに関しては頭でっかちになる必要がなかった」
まずは自分のパフォーマンスを高め、「『今年はお前の年だね』と言われるようにしたい」とGKとしての存在感を示すことが今季の目標だった。思考の転換は当初、掲げていたことへの原点回帰でもある。指揮官との面談で林は原点に立ち戻った。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/05/05 20:39