左足の第五中足骨を骨折し、現在別メニューで調整を続けるFC東京DF室屋成が22日、負傷後初めて屋外での練習を開始した。まだグラウンド上を歩く程度だが、「本当に芝生がなつかしく感じました。『こんなに短く刈られていたかな?』なんて」と笑顔を見せた。
現在、明治大4年生ながら今季からFC東京に加入したSB。1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選では、U-23日本代表の主力として活躍し、本大会の出場権獲得に貢献した。その後チームに合流するも、2月11日の宮崎キャンプ初日に負傷。ここまで治療とリハビリの日々を過ごしてきた。
「室内ではエアロバイクを漕いで心肺機能も上げてきた。骨の具合もあるので復帰時期はまだ分からないけど、足の筋力も戻って来ている」と明るい兆しを示す。池田誠剛フィジカルコーチも「ようやく完治して、復帰に向けてスタートラインに立てた。ここから負荷をかけて練習を上げていけるか。(5月中旬からの)トゥーロン国際大会には間に合わないが、順調に行けばおそらく五輪本大会は間に合う」と話し、五輪行きのメドが立ったという。
室屋は先日決定した五輪の対戦相手(ナイジェリア、コロンビア、スウェーデン)にも触れた。「結構厳しいグループに入ったけど、やりがいある相手。2年前のW杯では日本代表がブラジルで負けた。僕たちがその借りを返せたらいい」。けがも順調に癒え、ここから復帰モードに入った室屋。FC東京だけでなく、U-23代表にとっても大きな朗報だ。
(FC東京担当 西川結城)
2016/04/23 07:25