FW出身だが、讃岐では主にダブルボランチの一角やアンカーのポジションをこなしているMF岡村和哉。昨季にはCBでの出場機会も増やしており、GK以外はどこでもこなせるユーテリティーなプレーヤーだ。
彼は2014年のJ2第25節・栃木戦(2○1)で抑えの利いた地を這うミドルシュートを決めた際、「海外選手のスーパーゴールを頻ぱんに見ていたからかもしれません。どうやって蹴っているのか自分なりに考えて見ています」と映像から多くを学んでいることを教えてくれた。それは守備の役割が増えたいまも変わっていない。「これ(守備)もYouTubeのおかげ。マジです。よく見るのはマスケラーノ(バルセロナ)とか、フンメルス(ドルトムント)。映像で見たことが実践できているんじゃないかなと思います。こういう場面あるなぁとか想像しながら見ると、とても参考になります」。
特にスライディングで参考にしている要素は多いらしく、「映像を見ていたら、どういうときにスラインディングしているかよく分かるんですよ。例えば自分の後ろにカバーが来そうとか、周りが早く戻って来そうという時に自分の間合いになれば行っていて、状況判断が大切なんだと思います」と説明する。
「自分は身体能力が高くないから」と言うが、足らない部分をほかで補おうとできる資質は十分な身体能力と呼べるのではないだろうか。
(讃岐担当 柏原敏)
2016/04/16 10:55