14日に行われた欧州CLのアトレティコ・マドリード対レアル・マドリード、15日に行われた欧州ELのリバプール対ドルトムント、その「どちらの試合も見て、すごく落ち込んでいる」と語り出したのは東京Vの冨樫剛一監督だ。
その落ち込む要因は何なのか。単刀直入に聞いてみると興味深い答えが返ってきた。
「監督の力ってすごいなと思うんです。もちろんピッチに立つ選手の質は大きい。だけど、最終的に『シメオネのチームだからね、だってクロップのチームだもんね』となる。そういう雰囲気を作ることや、妥協を許さない、折れない心を持つ、そういった表現が出るところで言えば、自分はもっともっと力を持たないなといけない。そういうところで落ち込んでいる」
もちろん国やリーグの違いはあるが、どんな監督も一人の人間。遠く離れた国の指揮者に対して大きな刺激を冨樫監督も受けている。「比べようもないが、自分もそういうふうにならないと勝っていけないし、サポーターが応援したくなるようなチームにはならない」。欧州のトップレベルの戦いを見て、自分自身にも矢印を向けている指揮官。今週末の試合では監督力を見せられるかにも注目だ。
写真:六川則夫
(東京V担当 林遼平)
2016/04/16 10:53