プロ2年目の今季。指示もすべて日本語で出せるようになった
PHOTO:Seiro Itagaki
2年目のキム・ミンテが、ナビスコカップグループステージ第1節・新潟戦(1○0)で今季公式戦初出場を果たした。ルーキーだった昨季はJ1・16試合、ナビスコカップ1試合に出場。しかしシーズン途中で壁に当たり、終盤は出場機会を減らした。また、今季のキャンプは負傷の影響で出遅れており、練習試合やJサテライトリーグで調整。新潟戦で今季初めて先発し、フル出場した。
この試合でのキム・ミンテは、相手に攻め込まれる苦しい時間も経験しながら、無失点勝利に貢献。「無失点に抑えられたのは、自分のできがどうこうというより、周囲とカバーし合えたおかげ」と謙虚な姿勢を見せたが、プレー面では昨季よりもチームを引っ張る意識が強くなったという。渡邉晋監督も「キャプテンの(関)憲太郎だけでなく、(大岩)一貴や(キム・)ミンテが積極的に声を出してくれた」と評価した。
試合中の指示はすべて日本語で出せるようになった。新潟戦では自らピッチの広範囲を駆け回りながら、「大声を出してチームを引き締めることも、率先してやるようになった」と、味方を“動かす”ところでも成長を見せている。
U-23韓国代表での活躍も期待される若きボランチは、さらなる飛躍を誓う。
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/03/25 21:18