2015年大晦日、鈴木啓太の16年間続いた選手としての大原サッカー場での生活最後の日を迎えた。この日は連戦ということもあり、ゲームは行わずにリカバリーのみで終わったが、最後の練習を終えた鈴木は「これで最後なんだなって。個人的な思いはある」としみじみ話した。
明日の天皇杯決勝について、経験者として大事だと思うことを問われると、「勝ちたいっていう気持ちと、それを冷静にコントロールするっていうことなんじゃないですかね? オシムさんにミーティングで言われた言葉で、『知恵と勇気』というのはあって、それはサッカーにおいてすごく重要なことだと思う。そういうことなんじゃないですかね」と恩師の言葉を交えながらチームメートにアドバイスを送っていた。
明日のG大阪との決勝、鈴木が出場する可能性は低いが、チームが悲願のタイトルを手にし、選手生活の最後を笑顔で締めくくることはできるか。
(浦和担当 菊地正典)
2015/12/31 17:51