
C大阪にとって、ほぼすべての選手が未体験となるJ1昇格プレーオフ決勝だが、しびれる試合と言えば、関口訓充は仙台時代の08年、磐田とのJ1・J2入れ替え戦を経験している。
「あのときも第1戦が1-1で、第2戦は0-0ではダメで攻撃的に行った。シチュエーション的には今回と似ている。あのとき思ったのは、昇格するかしないかで人生が変わる。あの悔しさは今でも忘れていない。できることならあの悔しさはもう味わいたくないし、みんなにも味わってもらいたくない」と当時の思いを振り返った上で、「ラスト1試合、体がボロボロになっても勝利という目標に向かって戦いたい。昇格という今季の目標を絶対に勝ち取る」と、2日後に迫った福岡とのJ1昇格プレーオフ決勝に向けた熱い気持ちを話した。
また、4日の練習後、小さな女の子から「昇格のお守りをもらった」という大熊清監督。「2、3日前にも、『J1昇格お願いします』と涙ぐんでいるサポーターもいた。そういった人たちの思いを真摯に受け止めて攻守に戦い、最後の1cm、1mmまで力を出し切る試合をしたい」と、プレーオフ決勝に臨む決意をあらめて語った。
“夢と絶望の90分”を前に、C大阪は今季最高のメンタルが仕上がった。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/12/04 19:10