前節・松本戦では決定的なシュートが2度もバーに嫌われ、無得点に終わった栃木。シュートが枠に阻まれることが実力なのか運なのかは議論の分かれるところだが、松田浩監督によれば「これはだいぶ考えたことがある」という。
「バーに当たったということは少し精度がズレている。じゃあたとえばゼロックス(スーパーカップ)で佐藤寿人が決めたゴールがポストに当たって入るか入らないかが実力かと言ったら、そうじゃない。それは運の世界の話だし、狙っているわけでは絶対にない。だから、人間の足でやるサッカーっていうのはそんなものだってところもある」。
だからこそ、理論派の指揮官はこの信念のもと、「チャンスの場面まで持っていくこと」を追い求める。それが最終的に安定した結果を手に入れることにもつながっていくはずだ。
(栃木担当 片村光博)
2013/03/08 17:13