夏以降、地道にコンディション調整に励んできた高松大樹。今季も大詰めに差し掛かったここ最近、ぐっと調子を上げている。
15日の練習試合で得点し、今週のトレーニングでも球際で激しく競り合い献身的なプレーを見せた。
チームはJ2・J3入れ替え戦に回る可能性が濃厚で、選手たちはそれぞれにプレッシャーも感じていると思われるが、高松は持ち前の茶目っ気で仲間たちにちょっかいを出し続け、周囲を笑いの渦に巻き込んでいる。
ある日は自らのアキレス腱のことを唐突に「アーキー」と呼び、ある日はジョギング中に一瞬だけ加速してスピード自慢の松本怜を追い抜くと「勝った♪」とガッツポーズ。21日には筋トレから戻ってきたかと思うと「もう、一緒に走ろうって約束してたのに! お前のそういうところが駄目なんだよ!」と、先にジョギングしていた山口貴弘に駄々っ子のように絡んだ。
クラブの命運が懸かる大一番に決定的な仕事を遂げてきた“ミスター・トリニータ”。本領発揮の舞台が整いつつある。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/11/21 18:28