西弘則にとって“特別”な讃岐戦が、また巡ってくる。
10年に熊本でプロデビューを果たした西は、当時の恩師・北野誠監督について「何をやってくるか分からない。相手のウラをかく要注意人物」と警戒する。
北野監督率いる讃岐とは昨季から4度目の対戦になるが、昨季はサイドを攻め上がる西に向け、北野監督がテクニカルエリアから野次を飛ばすという一幕もあった。
そんな緊迫の対決について2日の練習後に西が囲み取材を受けていると、高松大樹が横からちょっかいを出してきた。高松は「よっ、ハゲ!」と容赦ない野次を飛ばして報道陣を笑わせるが、西は全く動じず。高松をちらりと振り返り「あの人なにも考えてなさそうに見えるけど意外とちゃんと考えてるんで」と、求められてもいないのにフォローした。
普通の選手なら恩師の野次にビビって勢いを落とすところだが、こうして日頃から平常心を維持する能力を鍛えられている西に死角なし。4度目の師弟対決に満を持して臨む。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/10/02 18:40