大津高校/3年 DF 野田 裕喜 1997.7.27生 181cm / 73kg(Photo : Kenji Yasuda)
抜群の身体能力を誇り、Jリーグ出場経験も持つDF
高校生活最後の選手権を、”Jリーガー”として迎える大津のDF野田裕喜は間違いなく、今大会の顔といえる存在だ。持ち味は、平岡和徳監督が「サッカー選手じゃなければ、K−1選手になれる」と評するほどの高い身体能力と、最終ラインから繰り出す正確なフィード。来季の加入が内定しているG大阪の朝比奈伸スカウトが今野泰幸に例えるように、近い将来、同クラブのCBまたはボランチを担う存在として期待されている。
彼のすごさは去年11月にJ2熊本の特別指定選手として、プロデビューを果たしていることでも証明済み。5番を授かった今季も4試合に出場している。Jでの経験を「楽しんで、自信を持って、プレーしようと意識していた」と振り返るように、大舞台でも動じない肝の強さも彼の魅力だ。「プロ選手は1試合、ワンプレーに生活が懸かっていると気付いた。アマチュアでは味わえない経験を積んで、技術的にも精神的にも成長できたと思う」。そう話すように経験値も高校年代で群を抜くが、一方で足りていない経験もある。それは選手権の出場だ。
1年次は県の準決勝でPK負け。去年度も準決勝で涙を飲んだ。今年は3度目の正直を果たし、チームが掲げる二つの目標のうち新人戦と県総体を含めた”県内3冠”を達成。残るは”日本一”のみとなった。待ち望んだ舞台で、また一つ勲章を加えられるだろうか。
(文:森田 将義)
◆大津高校初戦対戦カード◆
vs 前橋育英
1月2日(土)14:10キックオフ
@フクダ電子アリーナ
(BLOGOLA編集部)
2015/11/20 02:56